音楽好き。読書好き。観劇好き。映画好き。


by karopiyo
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バス停

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任務が終わり、これからバスで駅へ。
35分発に5分遅れで到着。



13時前に現地に着いて、プロジェクト責任者K氏と合流。
直属の上司の課長F氏と初対面。人当たりの良い人だった。
そして、現地の大ボスであるH氏。
K氏から散々、怖いよー、口悪いよーと聞いてたけど、そんなこともなく。
F氏と話しつつ、食堂に向かう。

上司らがうどんを食べる中、弁当を広げる。
H氏、K氏は早々と食べ終わって、下の階へ。
F氏はゆっくりスピード。同じくらい。
食べ終わって、食堂のお茶を飲む。
「あ、俺も飲もうかな」F氏もお茶を注いで飲む。
ん?もしかして、スピード合わせてくれてました?

下に下りると、2人が深刻そうに話。かなりまずい状態らしい。
K氏は対応で頭がいっぱいの様子。
H氏は解決策を提案したり、相談役と言ったところ。

食堂から、歩いて作業場へ。
工場の壁にツタが生やされてて、白い花が咲いていたりして、涼しげ。
「ここ、何もないやろ~」
H氏に声を掛けられる。
「あ、はい。ほんと、何もないですね~」
返すと、なぜか一瞬、驚いたような表情。
すぐに戻し、いかに現地に何もないかを滑らかに話し出す。
F氏が参加してきて、軟禁されてるようなもんやで~と呟く。
K氏は周りを見ることもなく、無言で歩いている。

中に入るには、守衛室で手続きをしないといけないらしい。
「karoさんを連れて行ってあげて」
H氏が言い、F氏が案内してくれる。2人は別ルートで中へ。
あれ?書類渡して帰るだけかと思ってたんですが。。入るんですね。
名前を書いて、カードを受け取って、中へ。
水が流れていたり、木々が生えていたり、環境良い。
ビルは天井が高くて広々。隅々まで手を抜いていない小奇麗な感じ。
F氏は周りには目もくれず、歩いて行く。

エレベータで2階へ。
作業室は明るく広々。区切られた机でPCに向かっている人たち。
K氏は、端っこの簡易スペースでPCに向かってた。
H氏が後ろに立って、様子を見守っている。

「どうぞ。座ってください」
F氏がどこからか、椅子を持ってきてくれる。
何となく、皆がH氏の机に集まり、対策を練る。
H氏が考えをそのまま構文にして実行。再考。再実行。
うまくいって、K氏はそのままその案を採用することに。

K氏は作業スペースに戻って、サンプルを反映させようとしている。
「おい、間違うなよ」
その背中に、H氏が声を掛ける。
「結構、重大なトラブルですか?」
H氏に聞いてみる。
「おう。重大や。経理システムなのに、金の計算が間違っとるんやで」
確かに、それは重大。。
「えらいとこに突っ込まれたなぁ。けど、他のとこ行かんといてな」
トラブルの関係者がやって来て、H氏と現状と対策を話し始める。

忘れないうちに。カバンから、任された書類を取り出した。
「それ、お届けもの?」
F氏に声を掛けられる。
「あ、はい。どうぞ」
「せっかく持ってきてもらったけど、この書類はお客さんに提出できないかもしれない」
言いつつ、振り返って、作業中のK氏の背中を見る。
「とてもお客さんに渡せるような出来じゃなくてね」
封筒の中の書類を出して眺める。
H氏が気づき、「会社から」と、F氏が手渡す。
「これは俺が預かる」
目を通したH氏、書類を引き出しにしまった。

H氏はトラブル会議に呼び出されて行ってしまった。
書類も渡したし、帰れるのかな。そんな様子はない。
画面に向かってるK氏の後ろに移動して、作業を見てみる。
「ちゃんと仕事してるか、見張っといてー」
F氏に声を掛けられる。
まぁ、することないし。K氏の仕事ぶりを拝見。

斜め後ろから、じっと見る。
K氏、たまに何事かをぶつぶつ呟きつつ、PCに向かってる。
打ち合わせ中のH氏から、K氏に電話が掛かってくる。
「はいー」
書類の作成をお願いされたらしい。
作業が終わって、H氏にメールを送って、元の作業。
「あれ?僕は何をしてたんだっけ?」
呟きながら、開いているファイルを見て回ってるうちに思い出したらしい。
黙々と、元作業に没頭。
することもなく、眠くなって、K氏の後ろで睡魔と戦う。

「おい、何で後生大事にカバン抱えとんのや」
戻ってきたH氏に声を掛けられ、首を傾げる。
言われて、膝の上に置いたままなのに気づいたくらい。特に意味はない。
「大金でも入っとんのか」
首を横に振る。意味が分からず、ただ見返す。
H氏はそれ以上何も言わず、やって来た関係者と話を始める。

そのまま座ってると、不意にカバンの重さが感じられた。
存在を意識したことによって、重さに気づいたというか。
もしかして、持ってたら重いやろ、って言いたかったのかな。
K氏のカバンの隣に置いて、身軽になった。

K氏の独り言の内容は、自分がする作業の反復だったり、
何で俺が、、、って恨み節を繰り返してるだけだったり。
バッチ系のトラブルだったため、不得意な分野で手間取ってるらしい。
手伝うにも、まだ仕様の勉強中で、アドバイスするほどの知識がない。
作業するPCもない。ぼーっと見守ってるくらいなら、仕様書でも
読んでおきたいところだけど、仕様書もない。ないない尽くし。

ただ座って、斜め後後方よりK氏の作業を見てるうちに、夕方。
「karoさん、暇やろ?」
F氏に声を掛けられ、肯く。
人の作業を見ているのは、面白いけど暇。
「もう帰ってもいいんちゃうの。帰らせてもいいよね?」
K氏の方を見て尋ねる。時間は17時15分過ぎ。
「今からやったら、36分のバスがあるでー」
その隣に座るH氏が後押し。
「あ、はい。そろそろ、と僕も思ってたんです」

引っかかってることを考える。
「入館証?の用紙は。証明する人の記入がいるんですか?」
カバンに差し込んであった入館手続きの紙を、H氏に差し出す。
「これなぁ。俺の名前じゃダメなんやろなぁ」
紙を見て、後ろを振り返る。
「任しとけ」
白髪の男性のところに行って、話し掛け。
「ほら、押してもらった」
ハンコの押された用紙を返してくれた。
「あ、ありがとうございます」
立ち上がって受け取る。
「えーと。この椅子はどこに返せば?」
「あ、俺、返してくるわ」
F氏が押して去って行く。

「バス停、分かるか?」
横に立つH氏に聞かれる。
「ええと。住宅地を抜けていくバス停と、工場地帯を抜けていくバス停があると聞きました」
不思議そうな顔をするH氏。
「バス停は一つやで」
「女性だからってことで、住宅地のバス停の方をオススメされました」
体の向きを安定させるH氏。
「いいか。ここを出たら、右に進む」
H氏、手を右に動かす。
「右ですね。ここを出たら、時計は左手?」
手を上げて、時計のあった高さを思い出しつつ、虚空を指差してみる。
「そう。時計は左手にある。行くのは時計とは逆方向やな。右に進んで、突き当りを左に曲がる」
右に動かした手を、90度向こう側に動かす。
「右に行って、左」
「そう。真直ぐ進んでたら、信号がある。そこがバスの通る道や。大きい通りやからすぐ分かる」
向こう側に動かした手を、再び右へ流す。
「その信号を渡って、右に行ったらバス停がある。分かったか?」
「ええと、右に進んで、左に曲がって、右」
「そう。今から出たら、間に合うわ」

H氏、戻って来てたF氏を見る。
「おい、karoさん見送ったって」
F氏肯く。
「行きましょう」
促され、K氏の隣に置いたカバンを持ち上げる。
「お先に失礼します。えっと。。頑張ってくださいね」
K氏と、その作業振りを見守るH氏に声を掛ける。
H氏が不思議そうな表情をして顔を上げる。
「おう、お疲れ」

エレベータホールに向かってるF氏の後を追いかける。
今日は、見てるだけで、何の役にも立たなかったなぁ。。
明日から頑張って仕様の理解をせねば。
ツールも作った方がいいんじゃないかなぁ。
F氏とエレベータを待つ。
「今日中に終わるといいですね」
「いや、今日中に終わらせないといけないんですけどね」
終わらなかったら、泊り込みなのかな。。

下に着いて、受付に用紙とカードを返却。
時計を見るF氏。
「今からなら、左に行った方がいいです」
「え?左?」
道路に出る。
「ここを左に行きます。さっき行った食堂は覚えてますよね?」
「はい」
「その食堂を越えて、真直ぐ行ったら、大きな道路があります」
「食堂を越えて真直ぐ」
「そうです。その大きな道路を渡ったら、バス停はすぐです」
「渡って、右ですか?左ですか?」
「肉屋の前です。すぐに分かります」
その他、周りの風景を思いつくだけ並べてくれるものの、
肉屋ほどのインパクトがなく、次々に忘れていく。

ちょうど、食堂の通りから、青い作業服の人が出てきた。
「あ、あの、作業服の人が出てきた通りですよね?」
「そうそう、あそこです。真直ぐ行って、肉屋の前ですよ」
「分かりました。どうもありがとうございます」
「はい。気をつけて」

お礼を言って、道を進む。食堂通過。住宅地。
鉢に花が咲き、子供が塀の上で遊んでる。
すぐに大通りにぶつかった。目の前に精肉店。
バス停は、人が集まっていて、すぐに分かった。
バス待ちの一員となって、バスの到着を待つ。
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by karopiyo | 2007-05-28 17:41 | 日常