音楽好き。読書好き。観劇好き。映画好き。


by karopiyo
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『嫌われ松子の一生』

『下妻物語』の監督作。
極彩色でポップな画面と、CGいっぱいな画面が楽しい。

松子は教師になるも、不祥事で辞職。
家を飛び出して、作家志望の青年と同棲。青年自殺。
青年の友人の兼業小説家の愛人になるも振られ。
ソープ嬢になるものの、ヒモを殺して刑務所へ。
最後は荒川の河川敷で殺害される。

誰かを愛し、その人だけを信じて突き進む。
傷ついても、傷ついても愛する人への思いを胸に夢を見つづける松子。
最後の恋人・龍に拒まれ、もう人なんて信じない、と、誰とも関わらず、
一人部屋に篭って激太りして、生活する日々。
でも、またやり直そう、と前向きになったところで殺されてしまう。
愛情に飢えてた松子の、不器用だけど一生懸命な人生。

龍のエピソードが印象的。
刑務所から出たところで待ってくれてた松子を殴り倒して逃走。
その後、神父さんに愛を教わり、自分にとっての神が松子だった、
と気付いた時には、松子はもう殺された後。
もう松子のいない場所にいても意味がないという感じで、
松子を殺してないのに、「俺が松子を殺しました!」と言って
警官と殴り合いをする場面は悲しかった。
龍が松子に憧れていた頃の思い出の映像が挟まったり、
色んな事実と感情が合わさって、悲しくって泣けた。
その人が生きている間は、やり直せる可能性があるけど、
死んでしまってはもうどうしようもない。
ここに讃美歌 312番が流れるのがまた泣ける。
「いつくしみ深き 友なるイエスは。。」

小さい頃から、病弱な妹ばかり構う父親。
そんな父に愛されようと頑張る松子。
松子が家を出てから、亡くなるまでの、父の日記の最後がいつも、
「松子からの連絡無し」という言葉だったのにも泣けた。
お父さん、松子のこと愛してたのね。

死んでしまって、家に帰れた松子。
「おかえり」と声を掛けてくれる妹。
きっと、ずっと家に帰りたかったんだろうな。
「おかえり」って言葉を掛けてくれたのは妹だけだった気がする。
不幸な人生を送ったはずの松子だけど、後味は悪くなかった。
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by karopiyo | 2006-06-19 01:06 | 映画/観劇/展覧会